■第ニ章 実験方法

 

 装置は図1のような凝固点降下測定装置を用います。温度計はベックマン温度計を用います。

 

図1 凝固点降下測定装置

        (文献より引用)

実験操作は、次の順に行います。

1) 約30mlのベンゼンをフラスコに取り、秤量します。

2) ベックマン温度計は、予め5℃が目盛の中央にくるように調節します。

3) 実験装置を図1のように組み、直接氷冷水に浸けて、ベンゼン溶液の凝固始めを観察して、ベックマン温度計の適正な温度調整を確認します。

4) 常温のベンゼン溶液に戻し、攪拌棒による徐々に冷却して、30秒毎との温度変化を観察し、温度が一定になるまで測定します。その操作を3回繰り返します。

5) 次に、ナフタリン0.50gを秤量して、ベンゼンに溶解します。先の操作と同様に、徐々に冷却し30分毎に記録して、凝固点を測定します。

6) さらに、そのベンゼン溶液に0.25gのナフタリンを秤量しさらに溶解して、先と同様な操作で凝固点を測定します。この操作をもう一回繰り返して、ナフタリンの含量が0.50, 0.75, 1.00gでの凝固点を測定します。

ベンゼンとナフタリン溶解との冷却曲線は図2のようになります。

 

図2 冷却曲線

    (文献より引用)