■第三章 実験結果

 使用した容器定数を求めたところ、KCl標準溶液の抵抗値は表のようになった。実験は室温で行い、そのときの室温は25℃であった。

 表1  KCl標準溶液の抵抗値と容器定数Kc

KCl (g/1000ml)
比電導度κc
抵抗値 R(Ω)
容器定数 Kc
7.479
0.01286
38.4
0.4938
0.7479
0.001409
330.1
0.4651

0.4795

この結果、容器定数は0.4795であった。

つぎに、酢酸の各溶液について、抵抗値を測定したところ、表2のようになった。

表2 酢酸の各溶液の抵抗値と当量電導度Λ

酢酸濃度(N)
抵抗値R(Ω)
κ
Λ
α
電離定数K
1/16
1150
0.0004170
6.67
0.01715
1.870E-05
1/32
1645
0.0002915
9.33
0.02398
1.841E-05
1/64
2330
0.0002058
13.17
0.03386
1.854E-05

平均値  1.855E-05 

ゆえに、酢酸の電離定数は、1.855×10-5であった。