■第五章 考 察
HCl−NaOHの当量点の理論値(pH)を求める。
HCl+NaOHフNaCl+H2O
当量点では上記の反応が完全に進むために溶液中にはNaClとH2Oが存在する。
NaClは加水分解しないので、水が電離してpH7となる。
実際の実験での当量点のpHは、グラフよりおよそpH7となることが分かる。
CH3COOH−NaOHの当量点の理論値(pH)を求める。
CH3COOH+NaOHフCH3COONa+H2O
当量点では、上記の反応が完全に進む。溶液中にはCH3COONaとH2Oが完全に存在する。
ここでCH3COOHはこのように加水分解する。
CH3COONa+H2OフCH3COOH+OH-+Na+
ここで溶液中のCH3COO-の濃度は
0.082×10/110=0.075[N]である。
Kb=[CH3COOH]・[OH-]/[CH3COO-] に代入すると
ここで、Kb=5.6×10-10[N]
[CH3COOH]=[OH-]
[OH-]=10-5.69となる。
これをpHになおすとpH=8.31となる。
実験での当量点のpHはグラフよりおよそpH=8.0となる。
こうしてみると、理論値と実験値がより良い一致を示した。