☆実験12☆
ショ糖の転化反応

【理論】
転化とはショ加水分解する反応である。
ショ糖は右旋性であるが、反応物ができると左旋性に変わる。
転化速度はショ糖の濃度に比例する。
そのため、
-dCA/dt=k・CA
CA:反応物質Aの濃度
k:比例定数
時間t=0及びtの時のショ糖の濃度を考える。
濃度をそれぞれC0、Cとすると上式より
-ln(C/C0)=k・t
(C/C0)は濃度比である。
その為濃度に比例する他の値に置き換えることができる。
この場合、旋光度に置き換えられる。
ショ糖水溶液の最初の偏光面をA0
長時間後における回転角をA1
最初よりt時間後の回転角をA
とする。
残存ショ糖濃度は(A-A1)と同意義である。
よって、
k=(2.3/t)・log[(A0-A1)/(A-A1)]
となり、速度定数kが求められる。

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